ルーターをぼちぼち弄っていく間に、VPNのためにドメインネームを買って、DDNSもセットアップしました。よく考えたら後はサーバーさえあればブログなり、ゲームサーバーなり、いろいろ面白いことができるではないかと思ってきました。
サーバーがないと何も始まらないので、まずはサーバーについて調べてみた。
目次
個人が利用できるサーバー
バーチャルホスト
vHostなどの技術で作られたウェブサイトに特化したソフトウェア環境。ウェブサイトに必要なツールとソフトウェアがそろっており、GUIからボタンをクリックするだけでウェブサイトを立ち上げることができます。
家でいうとレ〇パレス、内装はもちろん、家具家電も付いており、そのまま入居できます。
メリット
- セットアップ、運営が最も簡単。
- 使用料が安い。
デメリット
- ソフトウェア環境を自由にいじることができません。ウェブサイトを立ち上げる以外のことが基本的にできません。
- 一台のサーバーに複数のVM、そして1つのVMに複数のvHostがあるため、ユーザー当たりの処理能力が低い。
VPS
サーバー上のVMを1つ丸ごとレンタルする形です。OS、ソフトウェアは自分でセットアップする必要がありますので、バーチャルホストより難易度がやや高い。
サービス提供業者によってOSイメージなどを利用してセットアップを簡略化できます。
家でいうと分譲マンション、基本的な内装とインフラは整備済みで、家具家電を用意すれば入居できますし、インテリアは自分の好きにアレンジすることも可能です。
メリット
- VM丸ごと占有しているため、vHostと比べてパフォーマンスが良い
- OSから選べるため、自由度が高い。
デメリット
- コスト面ではハードウェア構成(CPU、メモリ、ストレージ)によって値段が変わりますが、概ねvHostより高い。
- 基本的に自由とは言え、物理的にほかのユーザーとサーバーを共有しているため、何らかの制限を受ける場合があります。
自分のサーバーを所有する
もう一つの選択肢は自分がサーバーを所有すること。サーバーを買って、サーバー管理業者に預けて管理してもらうのもできますが、いっそ自宅で運営することも可能です。
また家でいうと、土地を買って自分で家を建てることでしょう。なんでも自分から手配する必要がある分、自分の要望を全部満たしてくれます。
メリット
- 使わなくなった古いPCでもサーバーとして使えますし、中古で専用のサーバーを買っても高くはない。
- 自分の要望、計画に合わせてハードウェア、ソフトウェアを配置して、自由度最高。
- VMを複数作れて、複数のサーバーとして運用できます。
- 勉強になる、なんでも自分でやらなければならない分、いろんな知識と経験を得られます。
デメリット
- 古いPCがなく、専用マシンを買う場合、初期コストが掛かります。
- 電気代(同じスペックのVPSよりは安いはず)
- セットアップ、運営には専門知識が必要、めんどくさいと感じる場合もあります。
- 置き場が必要。物理的なスペースだけではなく、騒音という範囲攻撃も考慮しなければなりません。
まとめ
vHost | VPS | 自宅サーバー | |
---|---|---|---|
難易度 | ワンクリック | ちょっと設定することが多くなりますが、基本的にクリックするだけ | ハードウェアからソフトウェアなんでも自分がやる |
コスト | 安い | 構成プランによって値段が変わる | 同じスペックならVPSより高くない |
スペック | かなり低い | 2-4コアがほとんど,使えるクロックは不明 | 自分のマシンによるが、大体そこそこ高いVPSよりも良い |
機能 | ウェブサーバー | 1つのVM内なら自由に使える | 複数VM、ロードバランス、DBレプリケーションなど、何でも |
手軽さ | 存在を気にしない | 存在を気にしない | 電源、ネットワーク、騒音、パーツなど、結構存在感がある |
お勧め | 場合によって機能がなりなくなるので〇 | ベストチョイス◎ | 特に理由がなければやめよう △ |
- ブログ、あるいは自分のホームぺージを作ってみたいだけなら、安くて便利なvHostがいいでしょう。
- 真面目にブログを運営したい、もしくはウェブサイト以外に、メールサーバー、ゲームサーバーなどもやってみたいなら必要に合わせて性能を選べるVPSが一番適しています。
- 自宅にNASなどもかねて、とにかくサーバーを所有したい、弄ってみたい場合に限って、自宅サーバーの可能性を考慮するべきだと思います。